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ルカの長い一日 - 自由男 2006/11/27(Mon) 14:49 No.5

ルカの長い一日 投稿者:自由男 投稿日:2006/11/27(Mon) 14:49 No.5
 「あーいい天気ダニ・・・。」
 ここは聖へレンズ城の屋根の上。ここがボクの一番のお気に入りの場所ダニ。
 こうして日向ぼっこしてるのがボクは一番好きなんダニ・・・。
 あ、もちろん木苺も大好きダニよ!?それにユウしゃんも・・。
 それにしても気持ちいいダニね・・・。
 ずっとこうして・・・。
 と思った途端、突然・・・。

 ゴォーーーーっ!!

 「と、突風ダニ!!」
 逃げなきゃまずいダニ!!でも・・・。

 ガサガサ!!

 「い、痛いダニ・・・。」
 どうやらボクは屋根から落ちてしまったみたいダニ・・・。
 落ちた場所が生け垣だったのが、不幸中の幸いだったダニが・・・。
 「あーっネコちゃんがたおれてる!!」
 突然声が響いてきたダニ。子どもの声ダニか・・?
 「ど、どうしてこんなとこに倒れてるんだろ・・。」
 「こいつ、今上からふってこなかったか?」
 「おそらをとんできたのかなぁ?」
 続々と集まってきたダニ・・・。ってそうダニ。
 「助けて欲しいダニ・・・。」
 ボクは助けを求めたダニ。生け垣から出れそうになかったから・・・。
 「ん?ロイド、今なんか言ったか?」
 「な、なんにも言ってないよ・・。」
 空耳じゃないダニよ!仕方ない・・。
 「助けてくれダニ!!」
 今度は大きな声で叫んだダニ。
 「あ〜!ネコちゃんしゃべったぁ!!」
 女の子がキラキラした目でボクを見てるダニ。
 「うわぁ!?」
 「すっげぇ〜!!」
 驚いてる男の子と、興奮してる男の子、反応も人それぞれダニね・・。
 ってそれどころじゃなかったダニ。
 「悪いけど、ボクをここから出して欲しいダニ・・。」
 「ど、どうするの・・・?」
 「ね、出してあげようよ!!」
 女の子がそういうと、さっき興奮してた男の子がボクを引っ張り上げてくれたダニ。
 「ありがとう・・・助かったダニ。」
 ボクがそういうと、
 「ね、ネコちゃんはどうしてしゃべれるの!?」
 「お前、そらとべんのか!?」
 「ま、魔物じゃないよね・・・。」
 一斉に質問してきたダニ・・。
 「みんなで聞かないで欲しいダニ!!」
 「まずボクは空は飛べないダニ。屋根から落っこちてしまったんダニ!」
 「それとボクは魔物じゃなくて、聖魔ダニ。だから喋れるんダニ。」
 これで納得してくれたダニか・・・?
 「ね、ね、せいまってなに!?」
 「やねってどこのだよ!?」
 「せ、聖魔がどうしてこんなところに・・・?」
 ・・・質問攻めは終わらないダニ。

 ひとしきり質問が終わったら、お互いに自己紹介したダニ。
 子ども達の名前は、女の子がシア、ちょっと弱気な男の子がロイド。
 わんぱくな子がレンっていう名前らしいダニ。
 それで・・・。助けてくれたお礼に、一緒に遊ぶことになったダニが・・。
 「おれたちのとっておきのところに連れてってやるよ!!」
 とレンが言うのでついていったダニ。
 でも、そこは城壁の外だったダニよ!
 外は魔物が出て危ないというのに、レン達は
 「へーきへーき!」
 と聞いてくれないダニ。
 仕方なく、ボクはもう言うのをやめて、一緒に鬼ごっこを始めたダニ。

 「シア捕まえたダニ!次はシアの鬼ダニよ!?」
 「う〜〜、ルカちゃんはやすぎるよ〜!」
 けっこう楽しいダニね。こうやって遊ぶのも・・・。ボクは久々の遊びを満喫したダニ。
 だからダニか。ここが外だというのを忘れてしまっていたダニ。

 みんなが疲れて一時中断となったダニ。そしたら・・・。
 「ねぇレン。やっぱり危なくないかな・・。」
 「何いってんだよロイド!!大丈夫だって!!」
 レンが言ったその時ダニ。
 「グルルルルル・・。」
 「魔物ダニ!!」
 むこうから魔物が突っ込んで来たダニ!
 「早く逃げるダニ!」
 ボクはみんなにそう言うと、魔物に向かって体当たりをかましたダニ!
 「ガァッ!」
 魔物は動かなくなったダニ。
 「すっげぇ、ルカ!!お前つよいんだな!」
 「そ、それほどでもないダニよ・・・。」
 そんなやり取りがあった直後、魔物がむくっと起き上がったダニ。
 「みんな、早く城壁の中に入るダニ!!」
 凄く悪い予感がしたダニ。ボクじゃ勝てない。そんな感じが。
 「きゃ!」
 「シ、シア!」
 シアが転んでしまったダニ。
 魔物はシアの方に狙いを定めたダニ。
 「危ないダニ!」
 もう一度体当たりをかましたダニ。
 「・・・・・・。」
 悪い予感が当たったダニ。魔物にはもうボクの体当たりは効かなかったダニ。
 「うわぁ〜〜ん!!」
 「あ・・・あ・・・。」
 泣き出すシア。固まってしまったロイド。
 「ちくしょ〜〜!」
 魔物と闘おうとするレン。
 助けなきゃ!!たとえ効かなくても・・。
 ボクがそう思った時ダニ。
 「邪魔だぁ!」
 白い影が魔物を切り上げたダニ。
 あの影は・・・。
 「ユウしゃん!」
 「こら!お前ら!危ないから城壁の外に出るなよ!・・・ってルカぁ?
  お前何してんだ!?」
 珍しく、ユウしゃんが将軍らしく頼もしく見えたダニ。

 聖へレンズ城の屋根の上。
 そこはボクのとっておきの場所ダニ。
 でも・・・。ボクはしばらくあそこを使いたくないダニ・・・。


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