FREEJIA〜トレビアンと愉快な箱〜 - 朝倉優希 2006/11/27(Mon) 14:57 No.15
FREEJIA〜トレビアンと愉快な箱〜 投稿者:朝倉優希 投稿日:2006/11/27(Mon) 14:57 No.15
今日は、カインの誕生日。
皆がプレゼントをもって、カインのところへ集まってきた。
「カインしゃん、お誕生日おめでとうダニ」
「ありがとう!」
「おめでとうデシvvv」
ふと、カインは想った。
いつもなら、絶対に出てくるアイツがいない。
「・・・おかしい」
「どうしたんですか?」
「ああ・・フリージアか・・いや、トレビアンがいないんだ」
「心配なんですか?」
「いや、絶対心配じゃない。むしろ消えて欲しいんだが」
「とうとう、カインも目覚めたか」
「さ、ユウ・・質問だ!火葬と土葬どっちがいいか?」
「オレは、火葬かな」
「そっか、火葬だな・・」
カインは、ポケットからライターをとりだした。
ユウの青ざめた顔を横目に、フリージアは2匹をつれて呑気にお散歩をしていたのだ。
「フリージア!!助けてくれ!!」
「そのまま燃えちゃえば」
「最悪だ!!」
「フリージア・・お前は悪魔か!!」
「ユウは、また何かやらかしたのか」
「ディアさん!お弁当つくったんですか?」
「ああ、つくってきたぞ」
ユウを横目に、みんなは弁当を食べ始めた。
「あっ!ディアの手作り弁当!!」
「ユウしゃん、おいしいダニよvv」
「くぅぅ・・・」
そんな会話をしながらも、ユウはカインと鬼ごっこをしていた(マテ
「あ、あの・・カインさん宛てにこんな箱が落ちてたんですけど」
「ソラか、箱が落ちてたのか?見せてくれ」
急に止まったカイン。
それに驚き、ずっこけるユウ。
そんなユウを、無視してご飯を食べる2人と2匹。
「・・トレビアンからだと・・!?」
「あけてみましょうよ!」
「ソラ・・カッターナイフをかしてくれ」
「はい!」
何故持っている、そんなもの。
というツッコミはなしとして、カインはカッターナイフで慎重に箱を開けた。
「いたい!」
「箱の中から声がした!」
「・・・なんだと」
カインは、箱を勢いよく開けた。
なんとそこには、頬に切り傷を負ったトレビアンがいるではないか!
「お誕生日おめでとぉ〜ん、私からのプレゼントは私よぉん」
「・・・っ!!」
「カ・・カインさん!」
「消えうせろぉぉぉ!」
光の翼。
「いやぁぁぁん」
「うわぁぁぁ」
トレビアンは星になった。
そんな騒動があったにも関わらず2人と2匹は、黙々とご飯を食べていたのだった。
「もう、アイツからの物はうけとらん!」
「カインさん・・ご苦労です」
「・・ん、ユウは何処だ?」
「さっき、光の翼を発動したときに、声がしたのですが・・」
「ま・・まさか!?」
その頃のユウは・・
「いやぁん、痛いわよ!」
「近寄るな!!」
トレビアンと一緒に木にぶらさがっていましたとさ。
Fin
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