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対決 - 唯菜 2006/11/27(Mon) 14:54 No.10

対決 投稿者:唯菜 投稿日:2006/11/27(Mon) 14:54 No.10
カインたちは休暇を取り、海へとやってきていた。
今カインたちはフリージアが持ってきていたビーチボールで遊んでいた。
「試合しようぜ、試合」
ユウのその一言で試合をすることになった。
「ただの試合じゃ面白くないから・・・ 勝ったチームが負けたチームに何でも命令できるって言うのはどうだ?」
「それいい!」
カインが言った提案に、ユウは同意した。
「じゃ、試合開始〜」
と、試合を始めようとしたその時――
「ふっ、その試合、我々も混ぜてもらおうか?」
そこには何故かヴェイクと魔将軍のキリトとソフィアの3人がいた。
「な・・・なんでここに・・・・・・」
「ふっ、我々も休暇中さ」
(・・・・・・魔王軍も暇なのか・・・・・・・・・?)
そしてしばらくの間何故か沈黙が続いた。
「・・・・・・・・・だぁ〜!」
沈黙に耐えられなくなったユウが叫んだ。それに対してルカがツッコミを入れる。
「うるさいダニ!」
「ぐはっ」
ユウはルカに体当たりされ、しばらく倒れていた。――が、すぐに復活した。
「・・・で、ヴェイク。お前たちも混ざるって・・・」
「ふっ、面白そうじゃないか。
 勝ったほうが負けたほうに何でも命令できるんだろう?だから混ぜてもらう」
「じゃ、勝負だ!」
こうして、カインたちとヴェイクたちはビーチボール対決をすることになったのだった――
「じゃ、行くぜ〜」
最初のサーブはユウ。ユウは気合を入れてボールを打った。
そのボールをキリトは簡単に上へと上げて、ヴェイクへと続かせた。
そして、ヴェイクのスパイクを決めようとしていた。
「俺が受け止めてやるぜ〜」
ユウがヴェイクのスパイクを受け止めようと、構えた。
「無駄だ」
ヴェイクは力を込め、スパイクを決めた。ボールに何かが纏って、ユウに向かっていった。
「な・・・なんだよ、これはあああぁぁぁぁ!?」
ユウは大声で叫びながらヴェイクが打ったスパイクをかわす。
「何やってるんだよ、ユウ!」
「だってさぁ〜・・・」
それを見ていたルカは呟いた。
「ユウしゃんは役立たずダニ・・・」
「ふっ、今度はこちらからだな。このままだとこっちが勝ちそうだな」
ヴェイクは不敵な笑いをし、サーブを決める。
「今度は打ち返すぜ」
「ちゃんと打ち返せよ、ユウ」
「あぁ」
今度は何も纏ってなく、ユウは受け止めることが出来た。そしてカインが向こう側へと返していった。
「今度はちゃんと返したぜ〜」
「ユウ、集中しろ」
カインは集中しないユウに一言だけ言う。
1セットが終わり、休憩を取ることになった。ユウはぐったりとしていた。
「ユウしゃん、大丈夫ダニか?」
「う〜・・・疲れたぜ〜・・・・・・」
「ユウしゃんが叫びながらするからダニ」
「のど渇いた・・・。何か買ってきてくれ・・・・・・」
「自分で行くダニ」
ルカはぐったりしているユウに突っ込みを入れる。
「ぐはっ・・・・・・」
第1セットが終わった時点でヴェイクたちのほうが勝っていた。
「はぁ・・・言い出したほうがヤバイのは・・・・・・」
カインたちはため息をついた。
カインは立ち上がった。
「どこに行くの、カイン?」
「飲み物買ってくる」
「カイン、俺のも・・・・・・」
まだぐったりしていたユウがカインに言う。
「あぁ、分かった」
休憩が終わり、第2セットが始まった。
ぐったりしていたユウはジュースを飲んで元気になっていた。
「次も頑張るぜ〜」
ユウのその叫び声で第2セットが始まった。
「この私の予知能力で、次に来るボールの起動を・・・・・・痛っ!
 ひどいなぁ、まだ予測していなかったのに・・・・・・」
「そんなことは知らん。試合が始まったから打ったまで」
カインが打ったサーブは見事、キリトの顔に命中した。
なんだかんだで第2セットの試合が開始したのだった。
――数分後、第2セットの試合は終了した。
苦戦しながら、なんとかカインたちが勝利をおさめ、1対1の同点のため、
もう1セット試合をすることになったのだった。
「なかなか手ごわいですね、ヴェイク様?」
「あぁ。だがそうでなくては面白くない」
「そうですわね」
「次は必ず勝つぞ。の前に・・・飲み物買ってこよう」
といい、ヴェイクは立ち上がった。
「それなら私が行きますが・・・」
「いや、いい。私が行ってくる」
それを見ていたカインがヴェイクに言う。
「ヴェイク、道に迷わないようにな〜」
「誰が迷うか!!」
――数分後・・・・・・
「・・・・・・ここは・・・どこだ・・・・・・・・・?」
ヴェイクは見事道に迷っていたのだった。
それからさらに数分後、なかなか帰ってこないヴェイクを心配して、
探していたキリトとソフィアがヴェイクを見つけ、試合は再開された。
余談だが、道に迷っていたことを誤魔化すのは一苦労だったらしい。
そしていよいよ試合は大詰め。両チームとも、後1点で勝負が決まるところまでやっていた。
そんな時――。
「あら〜、カインちゃんたちじゃない〜」
そこにいたのは、トレビアンだった。
「・・・・・・お腹すかないか、フリージア?」
「うん、お腹すいたね」
「じゃ、そろそろ戻って食事と行こうぜ」
そういってカインたちは宿へと帰っていった。
「ヴェイク様、私たちも帰りませんか?」
「そうだな、我々も帰るとするか」
ヴェイクたちも帰り、そこにはトレビアンだけが残った。
「こ・・・これが・・・・・・噂の・・・集団無視〜〜〜〜〜〜〜〜!!??」
そしてトレビアンのその叫びがこだまするのだった。


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