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タイトル頼れる兄貴。だけど・・・。
投稿日: 2006/11/27(Mon) 14:48
投稿者自由男

カイン一向は酒場にて談笑していた。
不意に、話題は兄弟の話になった。

フリージア:「ユウにはお兄さんいるんだよね?」
ユウ:「ん?おお。」
フリージア:「どんな人?」
ユウ:「そうだなぁ・・・。冷静沈着な男だな。」
アラン:「ユウ将軍とは正反対ですね。」
ユウ:「なにぃ〜!」
フリージア:「でもいいなぁお兄さん。あたしもお兄さん欲しかったかも。」
ユウ:「カトレアさんがいるじゃねぇか。」
フリージア:「うん、お姉ちゃんも好きだけど、
       頼りになるお兄さんっていうのにも憧れるなって。」
リュウ:「カイン将軍は兄弟はいないんですか?」
ユウ:「!おいリュウ。カインは・・・」
カイン:「いや、いい。リュウ、俺は施設で育ったんだ。」
リュウ:「あ!すみません・・・。」
カイン:「謝る必要はないさ。ジェラルド師匠も良くしてくれたし、
     実の兄弟はいなくても楽しかったからな。」
フリージア:「ね、アラン君はお兄さんいるんだよね?どんな人?」
アラン:「兄ちゃんは・・。」
シェイド:「ヴェイク・ジェイル。聖へレンズ国将軍だった男だ。」
ユウ:「!シェイド!?いたのか?」
シェイド:「さっきからいた。気づかなかったのか?」
カイン:「ヴェイク将軍は・・・俺の上司だった人だ。」
リュウ:「そうだったんですか!?」
シェイド:「とても責任感の強い男だったな。将軍を辞めたのもその責任感からだ。」
アラン:「兄ちゃんは昔から責任感が強かったですよ。
     昔兄弟3人で森に行ってる時にソラがいなくなって、
     兄ちゃん責任感じて日が暮れても探して、終いにはソラが先に帰ってきて・・。」
ユウ:「そりゃ方向音痴だったんじゃねぇのか!?」
カイン:「そういえば・・・。」

以下、カインの回想シーン。

ヴェイク:「行くぞ、カイン!」
カイン:「はい!」

・・・数時間後。

カイン:「おかしいですね。いつまでたっても目的地に着かない。」
ヴェイク:「近いと聞いていたんだがな・・。」
カイン:「というより・・。戻ってきてませんか?」
ヴェイク:「・・・。(冷静に対処しろ。この状況は・・・。)」
ヴェイク:「カイン。悪いがお前が先頭に立ってくれないか?」
カイン:「は・・はい・・。」

回想終了。

カイン:「あれ以来、行軍の時はいつも俺を先頭にしてたな。」
ユウ:「やっぱり方向音痴だったんだな・・・。」

ところ変わって魔族の軍。
ヴェイク:「ハックション!!」
ソフィア:「まあ、ヴェイク様、お風邪ですか?」
ヴェイク:「そういう訳ではないんだがな・・。」
ヴェイク:「なかなか遠いな・・・。」
ソフィア:「あの・・・ヴェイク様?」
ヴェイク:「なんだ。」
ソフィア:「この景色、先ほども見たような気がいたしますわ。」
ヴェイク:「・・・。ソフィア。先頭代わってくれ。」
ソフィア:「はあ・・・。」
ヴェイク:「(なおらんものなんだな・・・。)」

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頼れる兄貴。だけど・・・。 - 自由男 2006/11/27(Mon) 14:48 No.3


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