受けたくなかった任務 投稿者:kanachi 投稿日:2006/11/27(Mon) 15:12 No.39
・・ある日の聖ヘレンズ城。 その城下町は治安がとても悪くなり、ガラの悪い奴がうろうろしていた。 そんな時、四大将軍たちはラーハルト司令からある任務を受けていた。
――酒場、マリンにて。
「聞いたか?治安が悪くなった原因はある王子にあるって・・」頭を抱えるカイン。 「ああ。任務はその王子をぶっ飛ばす・・いや、説得させるんだったな(汗」ユウは聖魔のルカに餌を与える。 「その王子がある将軍に夢中・・その愛を伝えるために街で大暴れしたらしいな・・」シェイドは苦笑。 「そしてアレね・・『オカマ波動砲』とやらにやられたせいでガラの悪い奴が暴れだした・・・」そうリナが最後に言い、ユウ・シェイド・リナはカインをじい、と睨んだ。 「な、何故俺なんだ??」カインは汗をたらす。
「「「お前があんなオカマに目をつけられるからだ!!!」」」3人は同時に叫んだ。
「うあっ・・(汗)・・ああ、そうだよ、運命のガイア暦165X年・・あの時俺とアランとリュウでランスの山道に行ったことが全ての根源・・」 「でも、将軍はどこも悪くないですよ!」カインの隣で聞いていた部下のアランが言った。 「もぐもぐ・・・おかわり〜」横で飯に夢中なリュウ・・・。 「・・おいリュウ。お前いつまで食うつもりだ!?」カインはリュウの隣に置いてある皿を見てみる。13皿・・・。 「・・・底なしの胃袋とはまさにこのことだろうな(汗」ユウはリュウがもぐもぐと食べる様子を見る。 「しかし、部下でついてきたのはカインの部下だけだったな」とシェイド。 「カスミもアヤメも、熱で倒れてしまってね・・」リナはそう言った。 「熱?・・ああ、何だか最近流行していますよね。城の兵士のほとんどが寝込んでしまっていますし・・」アランは顎に手を当てる。 「そいつも、あのオカマの仕業だ・・」カインは机に突っ伏す。 「ええ?『トレビアン・G・マンダム』の??」驚くリュウ。 「南クロス城の王様は何をやっているわけ?あの王子を叱らないと・・・」 「とりあえず、その城へ行ってみるとしよう。あのオカマのせいで街がこの有様だしな・・・」シェイドは手に持っているコーヒーを飲む。 と、そこへ。
ガタッ・・・
酒場にいかにもガラの悪そうな奴が・・。前のデカい奴を先頭に、子分と思われる奴が4人入ってきた。 そいつらはまっすぐ将軍達にやってきた。 「お前らが、聖ヘレンズの四大将軍か?」 「そのとおり」カインは答える。 「お前らを倒しに来た」 酒場の客はざわざわ、と騒ぐ。 「おいおい・・俺らなんか恨まれるようなことをしたか?」ユウはワケが分からん、という顔をする。 「とにかくこの酒場で暴れるとマズいぞ。外に出ないのか?」シェイドは男に聞く。 「出ない。ここでやる」 この酒場の店主、マリンが客を窓や扉から逃がしている。 「マリンさん、弁償代はこちらから払います」アランとリュウは戦闘態勢に入る。
「やっちまえ!!」男が子分に命令すると3人の子分がカイン・ユウ・リナに襲い掛かってきた。最後に残った1人の子分がアランとリュウを襲う。
子分が、アランとリュウに目掛けて大剣を一気に振り下ろす。 「うわっ!!」リュウは紙一重でかわしたが、床にずっこける。 「この野郎!」アランは一太刀、子分に浴びせる。
「おわっ?!」ユウに襲い掛かってきた子分はやけに素早い。 「テメ!素早さで対等しようとしてんのか?!上等だぜ!!」ユウは剣を抜き、眼にも留まらぬスピードで応戦する。
次にリナの相手はとても冷静である。 「ふふ、どちらが先に取り乱すか、勝負よ!」戦場が酒場となっていることをすっかり忘れているリナ・・(笑)
そしてカインの相手は。 「な、何だコイツ!?」カインの相手は嫌に打たれ強い。 カインは回りこんで相手の背を蹴ってみるが、よろめこうともしない。 「これは・・・・レア敵!!(違」カインは全力の力を出して戦う。
最後に残ったのはシェイドである。 「それで・・・?サシ(1対1)でやるつもりなのか?」シェイドは鞘から剣を引き抜く。 「そのとおりだ!」一番体つきのいい親分は、長い筒状の物を出す。 「?何だそれは」 「これは「鉄砲」というものだ。まだ世界に広がっていない、新品だ!」そして親分は鉄砲を構える。 「・・・っ!?」シェイドは寒気を感じたので下にしゃがむ。その直後。
ドンッ!!
物凄い音がしたと思ったら、シェイドがいた所の壁にバスッ、と穴が空いた。 「くそっ!外したら弾を入れるのに時間がかかるんだぞ!!」親分は悔しそうに吠える。 「・・・知るか(汗」 続いてシェイドの番である。 「聖剣ドラゴンズ・アイの力を見よ!」 「ふん!」親分はまた変なものを取り出し、シェイドの一太刀を受け止める。 「ハッハッハ!これは東洋の武器、「ヌンチャク」と言われるものだ!!」 「・・・また変な武器を・・・」 「このヌンチャクの力は恐ろしいぞ!」高笑いでヌンチャクを振り回すが・・
ゴツッ!
「痛たあああああああ」親分は自分で回したヌンチャクで弁慶の泣き所(むこうずね)を打つ・・(笑) 「・・・・自業自得だ阿呆(飽きれる」 そして、シェイドは剣を鞘に収める。 「な、なんのつもりだああ?」親分は未だにむこうずねを押さえている。 「肉弾戦のほうが最も単純で良い」シェイドは親分に殴りかかる。 「うわあああああ」
バキイ・・・・
見事、親分の顔を殴り、親分は宙を舞った。 「コイツ・・・子分の力で今まで持っていたグループじゃないのか?(汗」
一方、アラン・リュウの組は。 「コ、コイツ・・・」 「強いのは強いんだけど・・・」
「「なんかスゴく疲れているように見えるのは俺たちだけか?!(汗」」
子分は大剣を杖にしてヒーヒーと息を切らしている。 「とにかく・・叩くなら今だ!!」 「行くぞ!紅蓮!!!」 2人は子分に目掛けて紅蓮を発動する。 「あちゃああああ」のた打ち回る子分。 「はあ・・やっと倒せた」リュウは床に座り込む。 「よく見るとコイツ、ガリガリだぞ?!どおりで体力が無いわけだ・・・」
ユウは。 「流石にずっと走り回っていると疲れてくるぜ・・」息を切らしながらやっとそのセリフを言う。 「ルカが行くダニ!」ルカが子分に爪で斬りつける。 「・・・・あらら!!?」ユウは予想外の結果に驚く。
ピクピク・・・
子分はルカの姿を見た瞬間、泡を吹いて倒れてしまった。 「コイツ・・・・猫恐怖症だったのか(汗」 「だったら初めからルカが行けば良かったダニね」 「・・俺の愛と愛と愛では勝てなかったのか・・・」 「勝てるはずが無いダニ」ルカは冷たく言い放つ。 「ぐはっ!!!」
リナは? 「長期戦はこりごりだわ・・もう酒場がどうなろうといいわ!光のつば・・・」リナは剣を構えるが・・ 「や、やめてくれえええええ」 子分が土下座をして降参した。 「初めからそうすれば良かったのよ(まさかあんなハッタリにだまされるとは・・)」リナも悪い人だ・・(笑)
最後にカイン。 カインは何度も蹴ったり斬りつけたりしているが全く倒れようともしない。 「何なんだコイツ・・・ん!?」 よく見てみると相手の靴の裏からクイが伸び、床に刺さっているではないか! 「こんなものでよくバランスを取っていたな・・(汗)だがこれまでだ!天空昇ぉお!!」 天空昇は下から上に行く技なのでクイは見事に抜け、相手は飛んでいった。 「ふう・・・。何とか片付いた。みんな無事か〜?」
「「「「「あ〜〜〜〜〜〜疲れた〜〜〜〜〜〜」」」」」 「うおっ・・・(汗」 カイン以外、全員椅子にドカッ、と座る。 「どいつもこいつも馬鹿ばかり・・飽きれてしまうわ」リナはため息をつく。 「おいオッサン。アンタらの動機は何だ?」ユウはシェイドに殴り倒された親分を蹴り起こす。 「や、雇われたんだ・・・」 「誰に?」 「確か・・・トレ・・ぐはっ」親分が『トレ』と言った瞬間に蹴り飛ばしたカイン。 「カ、カイン将軍!?」アランは驚く。
カインは拳をふるわせる。 「あいつか・・・今度こそ許さないぞ、トレビアン!!」 「「「「「何?!」」」」」カイン以外全員驚いた。 「『トレ』だけで気づくとは・・流石だな」シェイドは苦笑いで言う。 「それだけ勘が良くないと生き残れないのでね・・・」カインも苦笑いで答えた。 「では、南クロス城に向かおうかしら」リナはマリンに弁償代を払う。 「アラン、リュウ。・・・気をつけろよ・・(汗」 「「はい・・・・」」
――――南クロス城にて。
王室に、4人の将軍と将軍の部下が2人来ていた。 「ブレイド王3世からのお言葉です。貴方の国の王子が聖ヘレンズで迷惑しているとのことで・・・」カインはそこまで一気に話す。 そして王は。 「うちの子が?それは迷惑だったな。オカマになろうがずっと可愛がってきたが・・・」
―――――――この王、親バカだあああああ
6人の思想は見事にシンクロ。 「失礼ですが王、今後彼にはちゃんとした男になってもらうように・・・」ユウも話す。 「うむ・・・」王が頷いたその時。
「ひっ・・」突然カインがふるえだす。 「!どうした?」シェイドが小さな声で聞く。 「さ、寒気が・・・は、早くここから・・」 それと同時に何やら足音が聞こえてきた。
「あららん!フリーダム・ゴッデース!!」
トレビアンが現れたのである。 「カインちゃん!いつここに来てたの〜〜?」トレビアンはカインの下へ走り出す。 「た、助けてくれシェイド!」カインはシェイドの後ろへ回る。 「王!このように貴方の国の王子はカイン将軍に夢中です!止めてください!!」アランは王に向かって叫ぶ。 「やめないかトレビアン!」 「何で?!さっきあたしの話を聞いてうんうんと嬉しそうに頷いていたじゃない!」
「「え゛っ・・・・・」」 カインとシェイドは固まる。 「うっ・・そうだな・・・」王は何も言い返せないようだ。 「お、王!!!!(泣」カインは涙を堪(こら)えながらシェイドにしがみつく。 「やはりカインがここに来たのはマズかったな・・(汗」シェイドはカインを背に隠す。 「・・・(親バカ・・・)・・・・」リナは無言である。 「と、とにかくトレビアン!カイン将軍に手を出すのは止めてもらおう!」ユウはトレビアンに叫ぶ。 「あらら?!あんた達、あの5人(酒場に突如現れた馬鹿親分とその子分)に倒されたんじゃなかったの?!」 「すごーく迷惑したんですよね・・」リナは苦笑いを浮かべる。 「なら今度はあたしと戦いなさい!それで全員に勝ったらカインちゃんをGETよ!」
「ふ、ふざけるな!」カインはガタガタ震えている。 「この国の王子であろうと、近づけば即殴る・・」シェイドは聖剣を鞘ごと腰から引き抜く。 そしてシェイドの前にアランとリュウが構える。 「無駄無駄!今度のオカマ波動砲はパワーアップしたのよ!」 「何ぃ!?」
オカマ波動砲とは、食らうと丸一日動けなくなる、ある意味恐ろしい(笑)技である。 「お、面白いじゃないか!」ユウは冷や汗をたらしながら言う。 「待て待てトレビアン!ヴェイクはどうした?!この前話していただろう?!」そんなことを聞く王。 「ヴェイクちゃんは魔王よ!?魔王城なんて行く前に死んでしまうわ!」
「聖ヘレンズにも来るな!!」叫ぶカイン。 「手本になってもらうわ!標的はユウ・スティン!!」 トレビアンは今度は手をパン、と合わした。そして。
「行(ゆ)け!『フリーダム・ゴッデース魔弾』!!!」
「何じゃそりゃああ!!?」ユウは紙一重で避ける。するとユウの後ろにメイドが! 「きゃあ!」
ドガーーン
「・・・ふにゃあ」メイドはぶっ倒れた。 「ええ??・・これってただの『波動砲』と全く同じじゃないか!」アランは倒れるメイドを見てそう言う。 「あー、可哀相・・・」リュウも言った。 「NONO!『フリーダム・ゴッデース魔弾』は1回気絶し、さらに2日間全く動かなくなるのよ!」 「どーゆー技なのだ(汗」苦笑するシェイド。 「しかもこの前の『オカマ波動砲』とあまり変わらないのに名前が大きく変化しているとは・・」そしてリナが付け加えた。 「もういっちょ食らいなさい!」 再びトレビアンは『フリーダム・ゴッデース魔弾』(笑)を放つ・・・標的はリュウ! 「うわあ!」魔弾は簡単に避けられるものではない。見事腹に命中する。 「リュウ!大丈夫か?!」アランはぶっ飛ばされたリュウのもとに駆け寄る。 「・・・きゅう」リュウは目を回して気絶・・・。 「カイン・・・絶っっ対あのオカマに姿を見せるなよ・・・」シェイドは自分の背中で震えているカインに囁く。 「死んでも見せるものかっ!」 「イヤそれは無理だが・・・(汗」
「っていうか王!何故止めないんですか!!」リナはさっきからぼー、と観戦している王に叫ぶ。 「というより止められないのだ・・口喧嘩しても必ずトレビアンが勝つ・・・」
―――――この王、信じられないほど親バカああああああ
気絶したリュウを除き、5人の思想はまたシンクロ。 「と、とにかく、どんなことをしてもいいからトレビアンを止めてくれ(願」と王。 「あたしはそう簡単に止まらないわよ〜!フリーダムゴッデ・・いて、舌噛んだああああああ!!(またか・・」魔弾を放とうとして舌を噛み、のた打ち回るトレビアン・・。 「というより技名が長すぎだ(汗」ユウはそう言ってトレビアンに殴りかかる。 「気絶させておくぜ!」 「ふん!フリゴデ弾!」なんと、トレビアンは技名を短縮して魔弾を放ったのである(汗) 「おわあ!?」ユウは流石に避けられず、ぶっ飛ばされてアランも巻き添えを食ってしまった。 「ユウ!アラン!大丈夫?」リナは駆け寄るが・・。 「「・・・・ばたんきゅう」」2人とも気絶。 「全く・・・ユウは連れの聖魔も連れてこなかったのか??」シェイドは気絶しているユウを見る。 「というか怖ッ!フリゴデ弾・・・」落ち着いたのかやっとカインが喋った。 「あ〜らカインちゃんそこなのね〜」そう言うとトレビアンはフリゴデ弾をシェイドに目掛けてぶっ放してきた。 「そんな阿呆な魔弾を食らってたまるか!」シェイドは後ろのカインも引っ張って避ける。 「・・・行きます!」一気にトレビアンに仕掛けるリナ。 「無駄無駄無駄ァ!このフリゴデ弾が・・・ってあれ!?」トレビアンは手を合わせたが魔弾は出ない。 「ほあたああ!!」 「いや「ほあたああ」ってリナ!?」カインは横から突っ込む。 完全にチャイナ娘になってしまっているリナは剣の鞘でトレビアンを殴った。 「・・・・ぴよぴよ」トレビアンの頭の周りにはひよこが踊っている。
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そして生き残った(?)カインとシェイドとリナは息を切らしながらその場に膝を着く。 「ぜー、ぜー・・・」そして最も精神的に疲れたのはカインだった。 「カイン・・お疲れ様(汗」リナは倒れこむカインを見ながら言う。 「本当にショック死できる・・・」カインは完全にヘバってしまった。 「ん?そういえば、何故トレビアンは魔弾を放てなかったんだ?」シェイドは考えてみる。 そこで王がやっと口を開く。 「トレビアンがその技を練習しているのを見ていたが、MPが切れて何度も薬を飲んでいたぞ」
――――――――――――それを先に言ってください、王!!!
3人は吠えた・・・・。 その後、王にみっちり話し、なんとか任務を終わらしてきた。今は聖ヘレンズの王室。 「ご苦労であった・・。それで何故カイン将軍とユウ将軍が気絶しているのだ?(汗」ラーハルト司令はリナとシェイドが背負っている2人を見た。 「実は王子が妙な魔弾を放ちまして・・ユウ将軍はそれを食らって気絶し、カイン将軍はショックのため気絶しました・・」シェイドとリナもかなり疲れているご様子。 「分かった分かった・・しばらく体を休めるがいい」 2人を背負った2人がふらふらと出て行った後・・ラーハルトは冷や汗をかいた。
―――俺が開発した技をあの王子に教えてしまったのがマズかったな・・・・・あの技はまだまだ進化するぞ(汗)
今更真実を話すわけにもいかず、ただ黙るしかなかったラーハルトであった・・・。
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