◆バジル弱ネタバトルロイヤル◆ 1、聖ヘレンズ城にて カイン、ユウ、リナ、ルイの四人は、ラーハルトの待つ最上階を目指していた。 その最終エリアで、とうとう魔将軍が動き出した。 「!!お前はっ・・・!」 「くくく………来たか」 「バジルか!」 「バジル!お前は俺が倒す!」 パーティから一歩踏み出したのは、バジルに父親を殺され、自らも傷を負わされた因縁を持つルイであった。 「ほう、お前も一緒か・・・  いいだろう。あのとき受けた傷の傷み  もう一度味わうがいい。」 「みんな、先に行け。こいつは俺に任せろ!」 「・・しかし!」 「兄貴の言う通り、ここは任せようぜ。お前の敵はラーハルトだろ?」 「くっ・・ルイ、頼んだ!!」 「ああ、早く上へ行くんだ。」 「ルイ兄、さよならは言わないぜ!!絶対に負けるなよ!」 「お前もな。」 「さあ、始めようか。かかってくるがいい。」 「(よし、さりげなく楽な相手になったな)」 その後、リナはソフィア、ユウはキリト、カインはラーハルトと戦うことになった。 2、ヘルズ・キッチンにて 「しかし、よくここまで来たではないか。  あのラーハルトを倒したことだけは認めてやるぞ。  くくく・・・まああいつは我々魔将軍の中でも一番弱いがな。」 「つまり、魔将軍の中で一番弱い奴は、さらに自分の実力を過信する愚か者ということですね。」 「おいおいキリト、いくらなんでもそこまで言ってはラーハルトが可哀そうだろう。くくく・・・」 「(魔将軍で一番弱いのはバジルだという意味なのですが・・・)」 3、ジルドゥクの森にて 「ハンターどもが相手か。くくく・・・いいだろう。」 「手伝いましょうか?」 「おっと、手出しは無用だ。こいつらは俺の獲物、邪魔立ては許さん。」 「ふふっ、わかりました。」 「お前だけは許さない!いくぞ、ティナ、バンガード!」 「おう!!」 「うんっ!!」 「魔族の力を見せてやる。さあ、かかってこいよ……ザコ共。」 「負けるか!今までの戦いを思えば、てめえなんて屁でもねえぜ!」 「そうよ!Sランク魔物全部倒す戦いに比べれば、このくらい何でもないわ!」 「………え?」 「そうだ、僕たちは指定魔獣も全て倒してきたんだ!」 「ちょ………ちょっと待て!」 「魔獣クジャラもスコーピオもキマイラもポセディウスも倒したんだ、こんなところで負けられるかよ!」 「キ、キリト。やっぱり手伝って………」 「まさか魔将軍たるもの、二言はありませんよね。」 4、ジルドゥクの森にて2 「嬲り殺しだ!そらよ………」 バジルはシオンにわざと回復呪文をかけた。 (ザッ………) 「くっ………」 「ヒャーッハハハ!!」 「・・・確かに強力な技ですが・・・バジル、最初の回復には何の意味があるのですか?」 「わかってないなキリト。すぐには殺さずじわじわと嬲り殺すために決まっているだろう。」 「いえそうではなくて………さっきのシオンさんは、元々HP9999でしたよ。」 「え………?」 「シオン、『ガイアの良薬』使う?」 「いや、それより『エヴァンジェリウム』でティナのMGを上げる方がいい。」 「そうだね。『エヴァンジェリウム!!』」 「『TP10%自動回復スキル』を装備してるからティナの回復呪文が使い放題だな!」 5、ジルドゥクの森にて3 「くくく・・それで全力のつもりか?俺はまだ力の半分も出してないぞ。」 「え・・・?そんなの僕たちもだよね。」 「うん。ボス戦の序盤はMGを溜めるのが定石だからね。」 「ティナの『奥義連携』が活かせるようになってからが勝負だよな。」 「シオンも『気合』でこれからステータス上げていくからね。」 ちなみにバジルは実際には本気でした。 6、ジルドゥクの森にて4 「馬鹿なっ!この俺が人間ごときにここまで押されるだとっ!?」 「このチャンスは逃さない!」 「待て、シオン!」 「バンガード、なぜ止める?」 「ここで黒死乱刃光を使うと………点数が下がる!」 「そ、そうなのか!?」 「うん!50点も下がるらしいよ。」 「なっ………こんな奴相手に50点も下げるわけにはいかない。通常攻撃で倒そう!」 「………なんだかオレものすごくなめられてねえか?」 ◆投稿者のコメント◆ 最近ヘタレ化が進行しているバジルですが、 思い切って弱ネタをまとめてみました。 ◆企画者のコメント◆ あらら…なんというヘタレな魔将軍バジル様でしょうか。 みんなにヘタレなところがバレちゃってますね。 彼が最強クラスの魔獣を操ることができれば、 キリト達も感心するのでしょうけれど、それはまだ当分先のようです。